指導事例 最優秀賞 久保明広 教諭 弥生が丘小
授業概要
学年・教科等
小学校 6年 体育科
実践の概要
「納得解」の形成を目指した授業づくりについて
~端末を活用した「走り高跳び」の実践を通して~
<実践の背景>
1人1台端末が普及した今、端末の利便性は当たり前である。内閣府も発表しているように「個別最適な学び」と「協働的な学び」による、「それぞれのペースで自分の学び」「対話を通じた『納得解』の形成」という教育の転換を図っていかなければならない。つまり、学習の進化のためにICTを活用していくべきではないだろうか。
<実践の概要>
6年生の「走り高跳び」で「納得解」の形成を目指した授業づくりを行い、端末を活用した。端末活用方法は大きく4点あった。
①試技を撮影。記録を高めるための振り返り、デジタルポートフォリオとして活用
②学習カードとして利用。跳んだ記録、感想、自分の動画を挿入する「個人の学習カード」とより高く跳ぶために気づきをクラスで共有する「みんなの学習カード」
③「個人の学習カード」の感想を、教師がAIテキストマイニングを利用し、授業に活用
④「個人の学習カード」を保護者と共有し、コメントをもらう
以上のように端末を活用し、個人の解と全体の解を往還し、共通点や相違点をふまえながら、対話することで「納得解」が形成されていった。また、その過程が「学び」と言えるのではないかと考えた。
<まとめ>
「納得解」を形成するなかで、円滑な対話や「見える化」に端末が活用された。具体的には、個人の解である、動きや考えを見つめられるという再現性をいかし、Jamboardや個人カードが自分なりの考えを表出するツールとして、さらに、個人の解に対して、全体の解を確認するツールとして端末が寄与された。端末の利便性のみに着目するのではなく、学習の進化、協働的な学びのための教育的ツールとして着目すべきだと考える。
使用ソフト
jamboard、スライド、AIテキストマイニング(ユーザーローカル社)